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  ホーム喘息治療ガイドマップ > 小児喘息の診断はどうやってするの? さっとん先生のお話


「 小 児 喘 息 の 診 断 は ど う や っ て す る の?」
さ っ と ん 先 生 の お 話
(※ さっとん先生にHP公開の許可をいただいています。)

さっとん先生は、しゅんちゃんのかかりつけ医です。 喘息の診断や治療については、先生によってお考えが違うところもあると思いますから、さっとん先生のお話しはひとつのお考えとしてご参考にしていただければと思います。 2006年5月22日

喘息の診断はどうやってするのでしょうか?

「今日は先生に教えていただきたいことがあるのですが… 今よろしいでしょうか?」
「いいですよ。 何でしょう?」
「喘息の診断はどうやってするのでしょうか?」
「そうだね、『ゼーゼー、ヒューヒューの症状を頻回に繰り返す』っていう症状だけで、広い意味では喘息って言っていいと思うんだよね。」
「えっ、そうなんですか?」
昔はね、喘息はアレルギーで起こるって考えられていたんだけど、今は気管支の炎症が原因で発作が起こるって解明されているでしょう。 だから炎症があれば発作が出る。 繰り返すっていうのは、自然に起こって、自然に治って、また起こる、っていうことなんだけど、放っておいたら苦しいから積極的に治療をするわけだよね。」
「アレルギー検査はしなくても診断できるってことですか?」
「うん、症状だけで喘息って言っていいと思うよ。 そこに医学的根拠を付けるために、アレルギー素因があるかどうかなどの検査をするわけなんだけど。」
「アレルギー素因があるかどうかの検査というと、IgEとかですか?」
「そうだね。 IgEとか好酸球とか、ほかにもロイコトリエンなんかもあるけど、これは保険適用外だから一般的にはそこまではやらないですね。 何にアレルギーがあるかっていうのは喘息の診断とはまた別の話です。」

小児喘息の診断はどうやってするの? (1)
ゼーゼー、ヒューヒューを繰り返すという症状だけで喘息と診断できる
かつて、喘息発作はアレルギーで起こると考えられていた
今は、気管支の炎症が原因で発作が起こることが解明されている





みんなの生の声 「アレルゲンが特定できないために小児喘息と診断されず、適切な治療を受けられていないように感じます。」



どうして診断するのが難しいのでしょう?

「しゅんちゃんはこの病院に来るまでの半年は、『喘息っぽいね』とか『いずれ喘息になる可能性が高いね』と言われていました。 でもこの病院に来て、先生に喘息と診断していただいて、そのときから治療を続けてきたからこそ、今の元気なしゅんちゃんがあると思うんです。 小さいうちに喘息って診断するのが難しいのはどうしてなんでしょう?」
「今までは、乳児喘息という考え方があまりなかったんだよね。 しゅんちゃんも昔だったら、『風邪をひくとゼーゼーするね』とか『喘息予備軍だね』って言われて、あるときどこかで『これは喘息だよ』って言われるタイプだよね。」
「まさにそうですね。 本当にあのとき診断していただけたおかげだって主人ととても感謝しているんです。」
乳児の場合、『ウィルス感染関連喘息』が多いから、風邪をひいたり、インフルエンザにかかったときなど、ウィルスに感染して気管支が炎症を起こしているときに発作が起こることがほとんどなんだ。 だからさっき話したように、アレルギーが喘息の原因と考えられていた頃は、乳児喘息は説明がつかなかったんだよ。 でも炎症が原因ってことになれば当然説明がつくよね。」

小児喘息の診断はどうやってするの? (2)
乳児の喘息は「ウィルス感染関連喘息」がほとんど
気管支の炎症が発作の原因だから、乳児の発作も喘息と言える



「3歳くらいにならないと診断できない」と言われるのはどうして?

「『いずれ喘息になる可能性が高いね』とおっしゃっていた先生は、『3歳くらいにならない診断できない』ともおっしゃっていたんです。」
乳児のときにゼーゼーすることが多い子のうち、3歳くらいになるとアレルギーが強くなってくる場合と、発作が減っていく場合の二通りに分かれるんだ。
「しゅんちゃんは3歳になる直前の去年の9月に入院して以来、1回も発作が出ていないんです。」
「しゅんちゃんは抵抗力がついてウィルスに強くなって感染することが減ったのと、気管支も太く強くなってきたから、ゼーゼーすることが少なくなってきたんだろうな。 二通りのケースのうちのいいほうに転んでるってことだね。 さっき言ったみたいに、今は乳児でも喘息と診断できるけど、昔は3歳くらいになってどっちに転ぶかをみてみないと診断できなかったっていうことなんだね。

小児喘息の診断はどうやってするの? (3)
3歳くらいになると、アレルギーが強くなっていく場合と、発作が減っていく場合の二通りに分かれる



小さいときはアレルギー検査の数値が上がらないのはどうして?

「何にアレルギーがあるかを調べるためのRASTやMASTは、年齢が低いと数値が上がらないですよね。」
「それは、『アレルギーは獲得される』ものだからだよ。 たとえば、スギ花粉症は早いと2歳くらいでも発症するんだけど、そのころは検査で数値はぜんぜん上がらない。 それまでに吸い込んでいる量はまだまだ少ないからね。でも少しずつ吸い込み続けていって、徐々に抗体が増えていって、ある量以上になると症状が出てくるんだよ。」
「大人になってから急に発症する人は、その年齢まで花粉を吸い込み続けた結果ということなんですね。」
生後、食べたり、吸い込んだりして体内に取り込んでいくことで、アレルギーを獲得していくんだ。 だから、1歳未満はまだ季節を一巡していないし、食べていないものもたくさんあるし、接していないものもたくさんあるわけだから、RASTやMASTの数字はあまり当てにならないんだよ。」

小児喘息の診断はどうやってするの? (4)
アレルギーは、生後、食べたり、吸い込んだりすることで獲得する

みんなの生の声 「しゅんちゃん2回目のアレルギー検査の結果」



しゅんちゃんのこれからの治療方針

「しゅんちゃんは、3歳5ヶ月だった今年2月の血液検査でIgEが70くらいでしたが、低い方ではないけれどそんなに高くもないっていうお話しでしたよね。」
「そうだね。 しゅんちゃんは多少アレルギー素因はあるだろうけど、そんなに強くはないから、もしこの1年まったく発作が出なければ、薬を切ることも考えていけるよ。」
「本当ですか?」
「まあ、風邪をひいたときだけゼーゼーするというようなことはあるかもしれないけど、それも季節性が出てくればその時期だけ予防のお薬を飲むことで対応していくこともできるしね。」
「そうなればすごく嬉しいです。 でも先生からお薬を減らすお話しをしていただくと、なぜか症状が悪くなることが多いから気をつけなくちゃ。。。
先生、今日はお話しをお伺いできて、とても勉強になりました。 長い時間どうもありがとうございました。」
「しゅん、またな!!」
「せんせい、バイバ〜イ! やっとおわった〜!」


しゅんちゃんの小児喘息を受け入れる




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